”Hot Dogs!”

ディズニーをメインテーマに、気になったことや見つけたことなどを記録していくブログです。

ディズニーランドは「映画館」

 2020年最初の記事になりました。今更ですが、あけましておめでとうございます!

 昨年11月で、このブログも開設5年を迎えました。あっという間の5年でした。

 2020年は、自分にとっても読者の皆さんにとっても、何か一つでもプラスになるようなブログにしていきたいなと思っています。

 

 新年最初の記事は、「ディズニーランドは『映画館』」というタイトルから。

 

 よくある話だそうですが、ウォルト・ディズニーの「職業」は?と聞かれると、たくさん挙がります。「漫画家」「経営者」「映画監督」などなど。

 その中でも、今回は「映画監督」というところに注目してみます。

 

映画監督としてのウォルト・ディズニー

 「蒸気船ウィリー」「白雪姫と七人の小人」などなど、いまや有名な作品となりました。作品には必ず「ウォルト・ディズニーがお送りする(Walt Disney Presents)」と入ります。「監督」という肩書ではありませんが、ウォルトが最終的に作品の可否を決めていることはわかります。

 そんな映画制作にかかわる故か、パークを見ていると、いかにも「映画」を意識していることが分かります。

 

「映画館」のようなパーク

 いくつかの項目に分けて、パークを見ていきます。

アトラクションのポスター=映画のポスター

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 エントランスでよく見るものですよね。これを見るだけでも、アトラクションに乗りたい!とワクワクします。

 映画館の入り口にも、このように映画の「ポスター」が貼ってありますよね。「公開中」のものから、「近日公開」の映画のものまで。

チケットブース=映画のチケット売り場

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 あまりよい写真ではないのですが・・

 チケットブースには、キャストの方がいます。ガラスをはさんで、1対1でチケットを買います。これも、昔の映画館ではよくある光景だったのではないでしょうか。まるで映画のチケットを買うように、パークのチケット(パスポート)を買うように・・。

アトラクションも「映画の一つ」

 となると、こう考えることができます。

 アトラクション一つひとつが「映画」になっていて、「パーク」という映画館の中で自分が「観たい」(乗りたい)ものを選んで乗ります。

 「タワー・オブ・テラー」と言う名の「映画」。「ソアリン:ファンタスティック・フライト」と言う名の「映画」。つまり、アトラクションと言う名の「映画」を私たちは体験しているというわけです。

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 パークの中にある、様々な建造物も、「映画」の一つと言えるのではないでしょうか。「ホテル・ハイタワー」にあるたくさんの窓の中には、どんな人が泊まっていたのでしょうか。夜、シンデレラ城に明かりが灯ります。中にいるのはシンデレラでしょうか。それとも違う人・・?

 バックグラウンドストーリー(BGS)も、私たちを魅了させてくれます。「ハイタワー3世」の物語は、アトラクションの建造物などにも表れています。よく読むと、そんなお話があったのかと驚きますし、まさか「タワー・オブ・テラー」の位置するエリア、「アメリカン・ウォーターフロント」のストーリーともつながっていると知ったときは、本当によくできたお話だなあととても面白かったです。

 そんな「窓」や「BGS」は映画の序章、起承転結で言う「起」と「承」にあたるでしょう。実際にアトラクションに乗ることで、その続きが見られるわけです。これらも「アトラクション」と言う名の「映画」の一つであると言えます。

パークを「スクリーン」のようにして

 以前、シンデレラ城を活用した「プロジェクションマッピング」のショーがありましたよね。とても感動するものでした。既存の「シンデレラ城」に、映像を当てて、新たなエンターテイメントを作り出しました。これはまるで、「シンデレラ城」をスクリーンに見立てた、新たな映画のようにも見えます。

 

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 今年3月に惜しくも終了してしまう「ファンタズミック!」でも、同じようなことが言えます。クライマックス、ミッキーとマレフィセントが戦うシーン。マレフィセントがドラゴンに変身して、火を吹くときに、(上の写真には写っていませんが)後ろにそびえる「プロメテウス火山」からも噴火します。「プロメテウス火山」という既存のものを活用して、「ファンタズミック!」という新たな「映画」につかいました。パークを土台、つまり「スクリーン」にして、上映したものだという風に見ることもできます。

 

「映画」からの「パーク」(まとめ)

 このように、既存のものを活用して、新たなエンターテイメントを創り出すというのは、とても面白いと思いました。特にディズニーシーでは、「海」を活用することができます。パークと言う「スクリーン」に、ショーと言う「映画」を投影するかのように思えます。

 こうやって考えると、ディズニーの根底には「映画」というものが流れているのだということが感じられます。ウォルト・ディズニーの生涯を追っても、はじめに来るのは「映画」であってそのあとに「パーク」が来ます。

 ウォルトは、「映画」の世界だけでは物足りず、自分の考えを、「パーク」という現実の世界に創り出そうとしました。やはり出発点は「映画」だったのですよね。

 

 2020年は、東京ディズニーランドに新しいファンタジーランドができます。どんな「映画」なのでしょうか。とても楽しみです。(いつ行けるでしょうか・・・)